呉熙載ごきさい

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    呉熙載(ごきさい/呉譲之 1799年 - 1870年)は、中国清朝後期の篆刻家・書家である。
    号は言菴・方竹丈人・晩学居士・譲翁、堂号を師慎軒・珍賀軒・震天咎斎。本籍は江蘇儀徴だが揚州で生まれ育つ。

    幼い頃から印章を好み、15歳のときから漢印をひたすら模刻し、20歳のとき父の人相見の客となった包世臣の所有する鄧石如の篆刻作品を見て強い衝撃を受けた。
    以来、包世臣に師事し30年ほど就いて書と篆刻を学び、並外れた天分を示した。
    金石に精しく碑帖の模刻をよく行い、特に高鳳翰の『硯史』を刻して世に伝えた。

    画は花卉画を得意とし、篆刻は鄧石如に私淑し師法を遵守しながらも独自の小粋なスタイルを生んだ。

    55歳のとき太平天国の乱を避けて揚州から60キロ程東にある泰州に居を移し、姚正鏞(仲海)の食客となった。
    泰州には蘇州や常州から多くの文人が避難しており、譲之は敬愛の対象となりその書画印を求められた。

    65歳の時、趙之謙の訪問を受け、お互いを尊敬しあった。以来、30歳年少の趙之謙は譲之の印法を敬慕している。
    魏錫曽はこの後『呉譲之印譜』を編集。

    呉熙載の代表的な作品

    • 「師慎軒印譜」

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