陸恢りくかい

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    陸恢(りくかい、1851-1920年)は、中国清代末期に活躍した書画家である。字は廉夫。号は狷盦。江蘇省呉江に生まれる。
    幼少の頃から画に優れており、湖南の巡撫であった呉大澂に招かれ、画の腕を磨く。日清戦争にも参加する。
    日清戦争後は故郷に帰り、画龍を結成した。その後は上海に移り画家となる。上海では呉昌碩や王一亭、汪洵らとともに海上題襟館金石書画会にも参加。また、鑑定にも精通しており、葛金烺や龐元済の所蔵品の鑑定にも関わる。
    作品は、呉派の伝統を濃く残しており、古典的風景の山水画を描くが、その上に新しい画風を開いた。山水、人物、花鳥、花卉、果物などの優れた画を多くのこしている。細やかでいきいきとした描写である。花弁、鳥獣は新鮮な感覚で描いている。任伯年に影響され、民衆の好み画題も多く残されている。

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