永井荷風ながい かふう

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    永井荷風(ながい かふう、1879年-1959年)は、明治から昭和時代に活躍した小説家、随筆家である。本名永井壮吉。別号は断腸亭主人、金阜山人、石南居士など。


    1879年に東京の小石川で生まれる。父の久一郎はプリンストン大学やボストン大学に留学経験もあるエリートであった。また、内務省衛生局に勤めていた。のちに日本郵船の上海,横浜支店長を歴任,漢詩人として令名があった。


    1891年に高等師範学校附属尋常中学校2年に編入学。芝居好きな母親の影響で歌舞伎や邦楽に親しむ。また、漢学者・岩渓裳川から漢学を、画家の岡不崩からは日本画を学び、内閣書記官の岡三橋からは書を学ぶ。1894年に病気のため、一時休学。療養中「八犬伝」や「東海道中膝栗毛」などの伝奇小説や江戸戯作文学に読みふける。その後1年留年し、1897年に卒業する。同年家族と上海に旅行し、帰国後の1898年に旅行記「上海紀行」を発表。現存する荷風の処女作と言われている。


    1897年東京外国語学校清語科に入学。2年後の1899年に中退した。その間、1898年小説家である広津柳浪に入門し、小説家を志す。その一方で落語家や歌舞伎作者の修業もし、1900年「文藝倶楽部」の三宅青軒の紹介により、歌舞伎座に座付作者として活躍。1901年には夜学でフランス語を習い始める。エミール・ゾラの「大地」等の英訳を読んで傾倒した。翌年、エミール・ゾラの影響を受けた「地獄の花」を刊行し、森鴎外に絶賛される。この作品が出世作となった。


    その後1903年に渡米。日本大使館や正金銀行に勤めた。しかし、銀行勤めとアメリカになじめず、たっての願いでもあったフランスに行き外遊した。1908年に帰国。


    帰国後は「あめりか物語」を発表。翌年「ふらんす物語」「深川の唄」「すみだ川」「冷笑」などを発表。新進作家として注目され、やがて耽美派の中心的存在へとなっていった。また、鴎外、漱石や小山内薫、二代目市川左團次など文化人演劇関係者たちと交友を持つ。1910年には慶應義塾大学文学部の主任教授を務める。その間も、訳詩集『珊瑚集』の発表や、雑誌『三田文学』を創刊。谷崎や泉鏡花の創作の紹介などを行っていた。


    1931年「つゆのあとさき」や1934年「ひかげの花」等の新境地の作品を作り出し、各出版社から荷風の全集本が発売されたことにより多額の印税が入る。そのため生活に余裕が生まれ、さらなる創作活動を迎える。その後も数々の作品を発表する。


    戦争中も「浮沈」や「勲章」、「踊子」などの作品や「断腸亭日乗」の執筆を続けた。しかし、1945年の東京大空襲で偏奇館は焼亡。草稿を抱えて避難したが、多くの蔵書は灰燼に帰した。以降、転々とし1948年に菅野に家を購入。落ち着いた環境での生活できるようになる。1949年から翌年にかけて、浅草ロック座などで荷風作の劇が上演され、話題を集めた。


    その後も制作活動を続けるが、1959年病魔歩行殆困難となる。同年4月30日に市川市の自宅で遺体が発見されるという孤独な最期を迎えた。



    年表
    1879年 東京市小石川区で生まれる
    1884年 東京女子師範学校附属幼稚園に通園
    1886年 黒田小学校初等科に入学
    1889年 東京府尋常師範学校附属小学校高等科に入学
    1891年 高等師範学校附属尋常中学校第2学年に編入学
    1897年 東京外国語学校清語科に入学
    1898年 旅行記「上海紀行」を発表
        広津柳浪に入門
    1902年 「地獄の花」を刊行
    1903年 渡米
    1907年 渡仏
    1908年 帰国
        「あめりか物語」を刊行
    1910年 慶應義塾大学文学部の主任教授となる
    1948年 市川市菅野に移転
    1952年 文化勲章受章
    1954年 日本芸術院会員に選ばれる
    1957年 市川市八幡町に転居
    1959年 死去

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