中村不折なかむら ふせつ

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    中村不折 中村不折(なかむら ふせつ、1866年-1943年)は明治から昭和時代に活躍した日本の洋画家、書家である。


    1866年7月10日江戸京橋八丁堀に生れた。本名鈼太郎。1870年に明治維新の混乱を避けるため、一家を挙げて父の郷里長野県高遠に移る。幼少の頃から地面に絵を描いたり、字を書いたりすることを好み、物の形を写すことを楽しみとしていた。将来は学問や芸術の道に進むと決めていたが、明治維新の影響で父が職を失い貧しかったため、15歳で商人として働かなければならなかった。しかし、学問た芸術に進むため時間を作っては、書や絵の勉強に励んだ。


    19歳の時に北原安定に漢籍、真壁雲卿に南画、白鳥拙庵に書をそれぞれ学ぶ。20歳の時には長野に遊び、河野某に就て洋風画の初歩を学ぶ。その後21歳で西伊那部学校の助教となる。22歳の時には、飯田小学校で図画・数学の教師となり、担任生徒には後の菱田春草や樋口龍峡がいた。その後も自身の勉強に励む。


    その後1887年に上京。高橋是清の館に住み込みながら、画塾『不同舎』に入門。また、十一字会研究所に入り、小山正太郎、浅井忠の薫陶を受けた。この間金銭的に苦しかったため、日本新聞社の挿絵などを担当し生活の糧としていた。また、1895年に記者として日清戦争に従軍し、中国に渡った。それをきっかけに中国の書に興味を持ち、収集するようになった。帰国後も引き続き挿絵を担当。


    1899年の第10回明治美術展覧会に「淡煙」及び「紅葉村」を出品。「淡煙」は宮内省御用品となり、「紅葉村」は翌年にパリ万国博で褒賞を受賞する。


    1901年には渡仏し、ラファエル・コランに師事。その後アカデミイ・ジュリアンに転じ、ジャン・ポール・ローランスの薫陶を受け、ジュリアン画塾のコンクールに入賞する。


    1905年に帰国。帰国後は、太平洋画会会員となり、主に歴史画の分野で活躍する。
    1907年には東京勧業博覧会審査員に選ばれ、大作「建国剏業」を発表し、1等賞を授けられたが授賞を返却した。同年文展の創設と共に審査委員会委員となる。翌年の1908年には前田黙鳳らとともに健筆会を結成する。その後も河東碧梧桐らと「龍眠会」を結成するなど活躍をした。また、1919年には帝国美術院会員、1937年帝国美術院会員となった。その間も、多くの作品を発表した。


    数々の審査員や、会員として作品を発表する一方で、1934年太平洋画会研究所を太平洋美術学校と改組し、その校長となり、後進の教育でも活躍した。更に書道博物館が文部省より財団法人の認可を受け、1936年財団法人書道博物館を創立し、貢献した。


    その後の1943年6月6日に夫人と散歩に出かけている時に脳溢血で倒れ、東京都下谷区の自邸に於て逝去。享年78。


    中村不折は森鷗外や夏目漱石等の作家とも親しく、「吾輩は猫である」「若菜集」「野菊の墓」などの挿絵や題字を書いた事でも知られている。



    年表
    1866年 東京に生まれる
    1887年 上京 小山正太郎に師事
    1901年 渡仏し、絵の指導を受ける
    1905年 太平洋画会に所属する
    1907年 東京勧業博覧会審査員に選ばれる
        文展の創設 審査委員会委員
    1908年 健筆会を結成
    1919年 帝国美術院会員
    1934年 太平洋画会研究所を太平洋美術学校と改組 校長となる
    1936年 台東区に書道博物館を開館
    1937年 安井改組の帝国芸術院会員となる
    1943年 脳溢血の為、死去

    中村不折の代表的な作品

    • 「建国剏業」
    • 「羅漢図」
    • 「裸体」
    • 「海岸の三人娘」

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