辻清明つじ せいめい

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    辻 清明(つじ せいめい、1927-2008年)は、昭和から平成時代に活躍した日本の陶芸家である。本名、清晴(きよはる)。1月4日東京府荏原郡に四人兄弟の末っ子として生まれる。姉に陶芸家の辻輝子がいる。義兄の斎藤弘吉は日本犬研究家である。妻の辻協、子の辻文夫、甥の辻厚成、大甥の辻厚志も陶芸家である。

    幼少期から、骨董や古美術を愛好した父親の影響で、学校へはほとんど通わず、陶芸を学んでいた。この頃、父親に頼んで初めて買ってもらった物が、野々村仁清の「色絵雄鶏香炉」であった。しかし、戦時中に焼失してしまう。
    また、11歳のときに轆轤を学ぶ。その後、1941年に陶芸家として活躍していた姉の輝子と共に辻陶器研究所を設立。倒焰式窯を築く。この頃から富本憲吉や板谷波山に師事する。1943年には高島屋でやきものの文房具類を常設展示している。一方で戦時中ということもあり、立川にある日立航空機の工場で働く。
    戦後は富本憲吉を中心とする新匠美術工芸会展に出品。札幌の北海道拓殖銀行ロビーや丸井デパート内で個展の開催を行うなど、活躍の場を広げていく。1951年には同志とともに新工人会を設立。翌年に第1回新工人展を開催する。また、1952年及び1953年に光風会展に出品し、2年連続で光風会展出品工芸賞を受賞する。
    1955年には多摩市連光寺の高台に辻陶器工房と登窯を築窯。信楽土で自然釉の掛かった作品の制作を始める。その後も個展を開催し、1962年には妻である恊子とともに日本橋三越で「辻清明・辻協新作陶芸展」を開催。以後二人展をたびたびおこなう。
    また、1963年から1975年まで画廊現代陶芸代表作家展等に出品している。この間の1964年に日本陶磁協会賞受賞。現代国際陶芸展にも招待出品した。翌年日本陶磁協会賞受賞作家展に出品。以後、毎年出品を続ける。
    日本国内だけでなく国外でも評価が高く、アメリカ合衆国・ホワイトハウスでは「緑釉布目板皿」を、インディアナ大学美術館には「信楽自然釉壺」を納める。また、ペンシルバニア州立大学美術館に「信楽窯変花生」が所蔵される。イタリアのファエンツァ陶芸博物館には「茶盌」を所蔵している。
    その後も日本国内外で個展や多数の賞を受賞し、精力的な活動をみせた。
    2008年4月15日肝臓がんのため東京都内の病院で死去した。


    年表
    1927年(昭和2年)  東京都で生まれる。
    1941年(昭和16年) 姉の輝子とともに辻陶器研究所を設立
         倒焰式窯を築く
    1948年(昭和23年) 新匠美術工芸会展に出品
               札幌の北海道拓殖銀行ロビー、丸井デパートで個展開催
    1951年(昭和26年) 新工人会を設立
    1952年(昭和27年) 第一回新工人展を開催
               光風会展に出品 工芸賞受賞
    1953年(昭和28年) 光風会展に出品 工芸賞受賞
    1955年(昭和30年) 多摩市連光寺の高台に辻陶器工房を設立
               現代生活工芸協会賞受賞
    1956年(昭和31年) 朝日新聞社主催現代生活工芸展審査員
    1962年(昭和37年) 「辻清明・辻協新作陶芸展」開催
    1963年(昭和38年) 画廊現代陶芸代表作家展等に出品
               アメリカ合衆国・ホワイトハウスに「緑釉布目板皿」収蔵
    1964年(昭和39年) 日本陶磁協会賞受賞
               現代国際陶芸展招待出品
    1965年(昭和40年) 日本陶磁協会賞受賞作家展に出品
               アメリカ・インディアナ大学美術館に「信楽自然釉壺」所蔵
    1967年(昭和42年) ペンシルバニア州立大学美術館に「信楽窯変花生」が所蔵
    1973年(昭和48年) 西ドイツのヘニッシ画廊で個展を開催
               イタリア・ファエンツァ陶芸博物館に「茶盌」を収蔵
    1983年(昭和58年) 日本陶磁協会金賞を受賞
    1990年(平成2年)  藤原啓記念賞受賞
    2006年(平成18年) 東京都名誉都民
    2008年(平成20年) 死去

    辻清明の代表的な作品

    • 「趣味のやきもの作り」
    • 「ぐいのみ」
    • 「信楽自然釉壺」
    • 「球と方形の対話」
    • 「緑釉布目板皿」

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