
大坂弘道作の香盤
先日、大変貴重な古美術品をお客様よりお譲りいただきました。それは、大坂弘道作の香盤です。
香盤は、香道具の一つであり、香木を焚く際にその香炉を置く台座として用いられます。今回お譲りいただいた大坂弘道氏の作品は、その意匠と技術の高さから、古美術愛好家の間でも高く評価されています。
大坂弘道(1937〜2020)は、1997年に人間国宝に認定された木工芸作家です。
今回の香盤は、大坂弘道ならではの繊細な技術が随所に光る逸品です。
注目すべきは、香盤の中央を走る繊細なラインです。まるで宇宙の星々が瞬いているかのような、あるいは水面に広がる波紋のような、無限の広がりを感じさせるデザインは、大坂弘道の並外れた美的感覚と、それを具現化する技術の結晶と言えます。
保存状態も良好で、これまでの持ち主様が大切にされてきたことがよく伝わってきます。経年の変化によって生じる趣はありながらも、剥がれや大きな傷は見られません。
古美術永澤では、今回のような香道具はもちろんのこと、掛軸、陶磁器、茶道具、刀剣など、幅広いジャンルの古美術品の買取を行っております。もしご自宅に価値が分からない古美術品や、手放そうかご検討中の品がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。専門知識を持った査定士が、一点一点丁寧に拝見し、適正な価格をご提示させていただきます。
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