
ノリタケ ふぐ絵皿
ノリタケ(NIPPON TOKI KAISHA)製のふぐ絵皿です。白磁の美しい素地に、ふぐの絵付けが施された非常に珍しい作品です。
この皿の最大の特徴は、白磁の美しい素地に精緻に描かれたふぐの絵付けです。ふぐの身体は写実的に描かれており、膨らんだ体型や特徴的な口元、尾びれや胸びれまで繊細に表現されています。白磁の上に淡いグリーンで描かれた水草との調和も絶妙で、海中を泳ぐふぐの様子が生き生きと表現されています。
裏面の刻印を確認すると、「NIPPON TOKI KAISHA」の文字が緑色で印刷されており、これは大正時代初期のノリタケ製品の特徴を示しています。当時のノリタケは輸出用製品を多く手がけており、この「NIPPON」表記もその名残といえるでしょう。
ふぐをモチーフにした陶磁器は、日本の食文化を反映した独特な題材として注目されます。特にこのような精密な絵付け技法で描かれたものは、熟練した絵付け師の高い技術力が要求される作品です。
皿としての機能を保ちながら、美しいふぐの絵付けが食卓に季節感と遊び心を添える、用の美を体現した作品といえます。
今回の査定では、以下の点を評価いたしました。
・製造年代の希少性:戦前期のNIPPON TOKI KAISHA製品としての歴史的価値
・絵付け技術の完成度:精密なふぐの描写と水草模様の調和美
・保存状態:経年を感じさせない良好なコンディション
・デザインの独創性:ふぐという独特なモチーフの珍しさ
古美術永澤では、このような有名ブランドのアンティーク陶磁器の適正な評価と買取を行なっております。戦前のノリタケ製品や陶磁器をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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