
寿山石の印材
寿山石の印材をお譲りいただきました。
篆刻(てんこく)に用いられる印材の中でも、ひときわ高い人気と評価を誇るのが、寿山石(じゅざんせき)です。寿山石は中国・福建省を主な産地とする貴重な印材で、古くから皇帝や文人墨客に愛されてきました。その歴史は唐代にさかのぼり、明・清の時代には篆刻文化とともに、多くの芸術家が寿山石を用いた印章を制作しています。
寿山石の特徴は、独特の色彩と模様、質感にあります。寿山石の種類としては、田黄(でんおう)、田白、田黒などがあり、特に「田黄石」は印材の王とも称され、希少価値の高さから東西のコレクターに人気です。
また、寿山石は印材としてだけではなく、美術品としても高く評価されています。精緻な彫刻が施された作品は、彫像や置物としても用いられ骨董品として取引されることも少なくありません。
近年では、中国国内外での寿山石人気の高まりに伴い、真贋の見極めが非常に重要です。特に買取の現場では、素材の種類や状態、作家の銘、彫りの技術などが評価ポイントとなります。専門家による鑑定が不可欠です。
寿山石は、その美しさと芸術性から印材以上の価値があります。もしご自宅に寿山石の印材や彫刻作品がございましたら、古美術永澤にご相談ください。専門の査定士がその価値をご案内いたします。
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