
白玉の書鎮
白玉(はくぎょく)の書鎮(しょちん)をお譲りいただきました。
中国の古美術品の中でも、白玉は特に高い評価を受けています。白玉は、純白もしくはわずかに青みがかった滑らかな質感を持ち、古代中国において珍重されてきました。この白玉を用いて作られた書鎮は、文人たちの愛用品であり貴重な古美術品として高い人気を誇っています。
書鎮とは、書道や絵画の制作時に紙がずれないよう押さえるための道具です。素材は石や金属、陶磁器など様々ですが、白玉製の書鎮は特に贅沢な一品とされました。白玉の表面には龍や鳳凰、瑞雲など吉祥文様が細かく彫り込まれ、実用品でありながら芸術性も極めて高いのが特徴です。
清代の乾隆帝は、玉器をこよなく愛したこともあり、白玉製品の制作が最盛期を迎えました。書鎮もこの時期、洗練された意匠と卓越した技法によって多くの名品が生み出されています。
現在、白玉の書鎮は市場でも非常に高値で取引されており、保存状態が良好なものや銘のある作品は特に希少です。特に、天然の質の良い白玉を使用し、時代特有の技法や意匠を有する書鎮は、コレクターの注目を集めています。
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