
白磁椀 ※左は椀の内側に照明を入れています
光を通すほどの薄さと繊細さを持つ白磁の椀をお譲りいただきました。
暗刻(あんこく)技法で作られた陶磁器の中でも最高レベルの技術が結実した逸品です。
この白磁椀の最大の特徴は、一見すると無地に見える表面に施された微細な装飾です。椀の外側に連なる紋様が「暗刻」と呼ばれる技法で表現されています。暗刻とは、素地が完全に乾かないうちに専用の細い竹や金属の工具で模様を刻み、その後に釉薬をかけて焼成するという高度な技術です。
画像では緑色の照明を内側から当てることで、その繊細な文様が浮かび上がっています。この透かし効果は、磁器の厚さが均一で薄いからこそ生まれる美しさであり、当時の職人の驚くべき技術力を物語っています。
この白磁の特徴である釉薬は、その透明感のある純白の色調が特徴です。こうした白磁は、当時は茶器として使用されただけでなく、清朝皇帝から外国の使節への贈答品としても重宝されました。
当時の官窯製白磁は、その希少性と芸術性から、国際市場で高い評価を受けています。鑑定のポイントは、胎土の細かさ、釉薬の質感、銘の書体の正確さ、そして何より暗刻の技術の精緻さです。特に完全な保存状態のものは極めて貴重です。
このような白磁をお持ちで、買取をご検討の方は、ぜひ中国陶磁器の目利きのいる古美術永澤へご相談ください。
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