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【1】買取依頼をする前に…家族で話し合うことが、トラブルを防ぐ第一歩!
近年、オンライン査定や出張買取などのサービスが充実し、買取依頼は以前に比べて格段に身近なものになりました。買取業者の数も増え、サービス内容も多様化しています。その一方で、「気軽に売れる」からこそ起きてしまうトラブルも、実は少なくありません。
中でもよく見受けられるのが、買取後にご家族から反発を受け、やむを得ずキャンセルになるケースです。「ようやく整理整頓が進んだ」と思った矢先に話が振り出しに戻ってしまい、精神的な疲労だけが残ってしまう—。
そうした事態を避けるために、ここでは実際によくある典型例と、その防ぎ方をご紹介します。
【2】典型例① 生前整理をきっかけに起きた家族間の行き違い
ご夫妻で長年集めてきた陶磁器や着物を、生前整理の一環として手放すことを決め、買取業者に依頼。査定士とも信頼関係を構築でき、価格にも納得。当初はご夫妻ともに満足されていました。ところが後日、遠方に住むお子様から「それは自分が引き取るつもりだったのに!」と強い反発を受けてしまいました。結果的に返品を依頼することになり、お子様との関係にも、買取業者への申し訳なさにも心を痛める結果となってしまいました。
【原因】
このケースは、非常に多いトラブルのひとつです。お子様がこれまで陶磁器や着物に興味を示していなかったことと、仕事や子育てで忙しいだろうという配慮から、「わざわざ相談するのは忍びない」と判断してしまったことが、結果的に行き違いを生んでしまいました。
【未然に防ぐために】
これまで関心を示していなかったとしても、「将来使うつもりだった」「相続や形見として考えていた」というご家族は、実はとても多いものです。品物は資産であると同時に、思い出や気持ちが宿る存在でもあります。それが突然なくなってしまった時の喪失感は、想像以上に大きなものです。どんなに忙しくても一度は話し合いの時間を取り、
・いま整理を考えていること
・手元に残したいものと売却を検討しているもの
を家族で共有することで、全員が納得したうえで整理を進めることができます。

【3】典型例② 配偶者の品物を「ついで」に売却してしまったケース
ご自身が趣味で集めていた品物について手放すことを決め、買取業者に依頼。その際、「最近使っていないから」と配偶者の品物も一緒に売却しようと思い立ち、本人に確認したところ、曖昧な返事で明確な意思は示してくれませんでした。しかし、買取当日、「一応相談はしたし」「置いてあっても邪魔だから」という軽い気持ちでまとめて売却。後日、「なぜ勝手に売ったのか」と強い抗議を受け、返品手続きをすることになってしまいました。
【原因】
一緒に暮らしていると、家にある物は全て共有している感覚に陥りがちですが、たとえ夫婦であっても、品物の所有者からの許可がなければ独断で進めることはお控えください。特に趣味の品は思い入れが強く、配慮が必要です。対応を誤ると、品物の問題だけにとどまらず、夫婦関係に大きな溝を生むリスクもあります。
【未然に防ぐために】
・最近、品物に関心を示していなかった
・自分の趣味とは合わず邪魔に感じていた
・曖昧な返事のまま、いつまで経っても処分してくれなかった
こうした理由で家族の品物を売却してしまうケースは少なくありませんが、共通しているのは所有者本人の意思が不在である点です。いくら家族であっても、本人の明確な了承がない品物は売却すべきではありません。当社でも、ご家族からの代理依頼の場合は、ご本人の承諾が本当に得られているのか、細心の注意を払って何度も確認を行っています。趣味で集めた品物には、プライスレスな価値が宿っているものです。相手を尊重し、残すもの・手放すものについて話し合うことが、結果的に後悔のない整理につながります。

【4】まとめ
今回ご紹介したケースに限らず、買取依頼の前に家族や身内で話し合うことは非常に重要です。
せっかく売買が成立しても、キャンセルになってしまえば、依頼した側にも買取業者にも徒労感だけが残ってしまいます。便利な買取方法が増えた今だからこそ、人の心が伴う品物の売却は、慎重に進めることが何より大切です。
少しの対話によって大きなトラブルを防げるのですから、ぜひ一度、家族で話し合ってみましょう。

