
李朝の陶磁器
李朝の陶磁器をお譲りいただきました。
李朝とは、1392年よりおよそ500年にわたって朝鮮半島を支配した王朝、李氏朝鮮時代に隆盛した陶磁器文化でありその当時に作られた陶磁器のことです。現在も世界中の美術愛好家から高く評価されています。
李朝染付の特徴は、余白の美や素朴な造形、自由な絵付けにあります。絵柄は自然をモチーフにしたものが多く、筆致は大胆なものも見受けられ職人の即興的な感覚が反映されています。李朝は、壺・瓶・鉢・皿といった日用品の中に、気品と実用美が共存しています。こうした日常器としての成り立ちが、李朝陶磁器の魅力です。
また、李朝といえば、「白磁」です。李朝では、仏教から儒教へと移行が進む中で、簡素で清廉な美を求める風潮が広まりました。これが白磁の隆盛に繋がります。装飾を極力省き、真っ白な磁肌にこだわった白磁は、李朝時代の儒教的価値観を現した器といえるでしょう。
現在、李朝の陶磁器は古美術市場でも高い評価を受けており、保存状態や由来によっては非常に高価で取引されることもあります。
さりげなくご自宅に眠る陶器が、実は李朝の名品かもしれません。ぜひ一度、古美術永澤の専門家による査定をご検討ください。
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