李苦禅りくぜん

李苦禅（りくぜん、1899年-1983年）は、中国の画家・書家・美術教育家である。1899年に中国山東省の高唐県に生まれる。近代中国で最も著名な画家の一人。名を英、字を超三、励公。
国立北京美術学校で西洋学を学ぶ。1923年に斉白石に師事。
また、国立芸術専科学校教授、中央美術学院教授として教育を行い、中国美術家協会理事、中国画研究院委員会、全国政治協商会議委員を歴任した。1946年には北平芸術専科学校教授となった。
徐渭、八大山人等、古い時代の自国の作家や、西洋の彫刻、絵画を研究。その真髄を探求した。
1983年に死去。晩年は大作を制作することに力を入れていた。
山東省済南市に「李苦禅記念館」が設立されている。
作風は独創的で、勢いや力強さがある。また、和やかな風格に包まれている。鳥、魚、荷花、芭蕉、蘭竹、松を好んで描いていた。特に鷹が優れていた。
また、伝統絵画を吸収し、石濤や八大山人、揚州画派や斉白石などの画家から影響を受けている。中国絵画の重鎮である斉白石や徐悲鴻からも高い評価を受けた。