曽鯨そげい

曽鯨（そげい、1564年－1647年）は、画家。字は波臣。福建省莆田出身。大半を金陵一帯で過ごした。

肖像画家として福建、浙江、江蘇一帯で活躍した。西洋画の陰影法などを取り込み、肖像画を描いた。「鏡に映したように人物の精神を写し取る」と高く評価されていた。1枚の肖像画に何回も隈取りを重ね技巧の粋を尽くしたという。その画風は圧倒的に流行し多くの門人が学んだ。この一派を波臣派と称した。明末清初の肖像画は波臣派と江南派の2派。晩年は南京郊外の牛首山にて過ごす。視力が低下し細かいものが見えなくなる。享年84歳。