作品の査定・評価について
小坂圭二の作品を高く評価しております。
もし作品がお手元にございましたらぜひご相談ください。
青森県出身。
東京美術学校彫刻科で柳原義達に師事。
ラバウルで兵役の後、東京芸術大学に復学し、菊池一雄に師事。
菊池一雄、高村光太郎の助手をつとめた後、フランスへ留学。
「断絶の中の調和」がバチカン現代宗教美術館により買上げ、「太平洋の壷」が東京カテドラル大聖堂に納入された。
幾何学的形態に象徴性を持たせる作品を制作する一方で、「新渡戸稲造」立像等、肖像彫刻も多く手がけた。
小坂圭二の代表作品
ザ・クロス
キリスト教の中心的象徴である十字架をテーマにした作品。幾何学的な形態と宗教的象徴性が融合した独特の表現スタイルが特徴で、小坂の代表的な宗教的テーマ作品です。十字架という形に込められた苦難や贖罪の象徴を、現代的な解釈で表現しています。
連立の十字架
複数の十字架が連なり、立体的な構成を持つ彫刻作品。十字架の重なりや連続性によって、信仰の継承や共同体としての宗教性を表現した作品とされています。形態の反復と変化によって視覚的なリズムを生み出しています。
断絶の中の調和
バチカン現代宗教美術館に買い上げられた重要作品。タイトルが示す通り、断絶と調和という相反する概念を彫刻として表現し、深い哲学的テーマを持っています。国際的に高く評価された作品です。
太平洋の壷
東京カテドラル大聖堂に納入された作品。「壷」という形態に太平洋という広大な空間イメージを取り入れた象徴的な作品です。宗教建築という空間の中で、静謐さと広がりを感じさせる表現となっています。
「新渡戸稲造」立像
小坂の肖像彫刻の代表作。新渡戸稲造の人物像を彫刻として表現し、歴史的人物の内面性や精神性までも捉えようとした作品です。幾何学的抽象作品とは異なる、具象彫刻における小坂の技術の高さを示しています。