宮地寅彦みやち とらひこ

宮地 寅彦（みやち とらひこ、1902年（明治35年）9月24日～1995年（平成7年）9月23日）は石川県金沢市出身の日本の彫刻家である。
1927年（昭和2年）に東京美術学校彫刻科を卒業、翌年の第9回帝展に「白哲」が初入選した。また構造社展にも出品、「猫」によって構造賞を受賞し、会員となった。戦後は、日展を中心に出品をつづけ、また審査員をつとめるなどして、出品委嘱をかさねた。また、日木彫塑会の選考委員、理事などもつとめた。同39年には日展評議員になり、同45年には参与となった。近年は、次第に人体表現のなかにフォルムの単純化による抽象的な要素をもりこむようになっていたが、1995年（平成7年）の第27回展には、ブロンズによる座像「口笛」が遺作として出品された。