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作品の査定・評価について
懐玉斎正次の作品を高く評価しております。
もし作品がお手元にございましたらぜひご相談ください。
年少のころから独学で彫技を身につけ、牙彫、木彫の置物や根付の制作にする。
正次が生きた幕末から明治にかけての時代は、根付が日本独特の工芸品として海外でも大いにもてはやされた時期に当たっており、正次の作品もその大半が欧米諸国に渡ったものとみられる。
なお、正次の根付には「懐玉堂」「正次」「懐玉」「懐玉斎正次」などの銘が刻まれているが、著名な作家だけに贋作も多く、その真偽を判断することは困難である。
懐玉斎正次の作品の大半は欧米に渡ったものとみられている。根付作品には「懐玉堂」「正次」「懐玉」「懐玉斎正次」などの銘が刻まれているが、贋作が多く真偽を判断することが困難。
懐玉斎正次の代表作品
蛤天橋立根付
日本三景のひとつである天橋立の風景を、わずか4cm程の蛤の中に再現した傑作です。象牙の容彫技法により、松並木の一本一本まで枝ぶりを異にし、海には舟を浮かべる人々まで彫り出されています。細部の描写が緻密かつ破綻なく表現されており、観る角度によって様々に表情を変える風景が小さな貝に閉じ込められています。立花家史料館に所蔵されている名品で、懐玉斎正次の代表作として知られています。
兎牙彫根付
線刻銘「懐玉齋刻」と記された象牙製の根付で、高さ2.7cmながら兎の造形を写実的に表現した作品です。江戸時代・19世紀の作で、文化遺産オンラインにも登録されています。小さな空間内に生き生きとした動物の表情と毛並みを見事に彫り出した技術が光ります。
木洞猪牙彫根付
線刻銘「懐玉斎 正次(方印)」が入った作品で、象牙の持つ質感を活かしながら、細部まで丁寧に彫り込まれた逸品です。京都便利堂がコロタイプ印刷で複製した絵はがきも制作されるほど評価の高い作品で、懐玉斎正次の技術の高さを示しています。