- 買取強化中
作品の査定・評価について
懐玉斎正次の作品を高く評価しております。
もし作品がお手元にございましたらぜひご相談ください。
懐玉斎正次の生涯と作風

懐玉斎正次 (1813–1892)は、幕末から明治にかけて大阪で活躍した、日本根付界屈指の名工です。
師に就くことなく独学で道を切り拓き、徹底した「写生」を重んじることで、驚異的な精密さを誇る独自の芸風を築き上げました。使用する素材にも並々ならぬこだわりを持ち、「唐方」と称される最高級の象牙などを厳選して用いています。動物の目には海松や黄貝を象嵌し、紐通しにはあえて穴を穿たず造形上の隙間を巧みに利用するなど、随所に創意工夫が光ります。明治期以降、その精緻な技巧は諸外国でも絶賛を浴びましたが、当時からあまりの高名ゆえに、偽作が数多く流通したことでも知られる巨匠です。
略歴
- 1813年(文化10年)
- 大阪の牙角工・清水吉兵衛の長男として誕生。
- 1829年(文政12年)
- 安永吉郎兵衛の養子となる。
- 1832年(天保3年)
- 彫刻師としての活動本格化(「正次」または「懐玉堂」の銘を用い始める)。
- 1882年(明治15年)
- 大阪天満の宝珠院に自ら墓碑を建立(先立たれた妻の弔いと自己の法名を刻む)。
- 1887年(明治20年)頃
- 多くの門弟が東京へ移住するのを「江戸彫刻界のため、名を挙げる所だから」と温かく送り出す。
- 1892年(明治25年)
- 逝去。
買取実績
過去に買取らせていただいた懐玉斎正次の作品紹介です。ご参考下さい。
懐玉斎正次の代表作品
「蛤牙彫根付」(江戸時代・19世紀 )

出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/H-3988)
上質な象牙を用いて作られた蛤の貝殻のなかに精巧な風景などが彫り込まれた超絶技巧が特徴です。
「筍牙彫根付」(江戸時代・19世紀)

出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/H-3988)
高さ5.2センチメートルと小さい筍の根付。
東京国立博物館 広報室 Xより引用。
「二羽の兎」(19世紀後半)

Kaigyokusai Masatsugu, Rabbit Pair, mid- to late 19th century, Los Angeles County Museum of Art, Raymond and Frances Bushell Collection, photo © Museum Associates / LACMA
象牙本来の色と光沢をそのまま活かし、目は着彩ではなく小さな象嵌が施されています 。 また、兎の毛並みも繊細に再現されています。
「蓬莱山を彫り込んだ宝珠」(19世紀後半)

Kaigyokusai Masatsugu, Buddhist Jewel of Wisdom Carved with the Isle of the Immortals, mid- to late 19th century, Los Angeles County Museum of Art, Raymond and Frances Bushell Collection, photo © Museum Associates/LACMA
穴彫り技法で蓬莱山の世界が表現されており、宝珠の中には楼閣や橋を渡る人々が精密に描かれています。
手のひらの芸術を、価値のわかる人に譲りたい
大切な根付コレクションを、未来へ。
懐玉斎正次の緻密な根付は、まるで手のひらに収まる小宇宙のようです。国内外の美術館や熱心なコレクターが今も探し求める世界的芸術品です。
大切なコレクションだからこそ、単なる処分ではなく「価値のわかる人」へ。根付専門の確かな鑑定眼で、その情熱と真価を未来へ繋ぎます。
彼が遺した卓越した彫刻技術と芸術性を正当に評価し、真の愛好家へと受け継ぐ架け橋となります。
懐玉斎正次作品に詳しい査定士がいます!
買取査定チェックポイント
細部における「超絶技巧」
正次の作品は、他の追随を許さない圧倒的な写実性と緻密さが最大の特徴です。真贋は、この細部のクオリティで見分けることができます。
素材の質と経年変化(古色)
正次は素材選びにも徹底的にこだわりました。正次作品の多くは最高品質の象牙や黄楊(つげ)、黒檀などが使われ、経年により独自の美しい艶が出ます。
銘の筆跡と特徴
昔から「正次の銘が入った偽物」は大量に作られているため、「名前があるから本物」とは決して言えず、むしろ慎重に吟味されます。
懐玉斎正次作品の買取でよくある質問(Q&A)
「懐玉斎正次」と彫られていますが、偽物(贋作)の可能性は高いですか?
残念ながら、偽物(後銘・贋作)である可能性は非常に高いと言わざるを得ません。
懐玉斎正次の根付は幕末から明治にかけて絶大な人気を誇ったため、当時から現代に至るまで膨大な数の贋作や、後から名前を彫り込んだ「後銘(あとめい)」の品が作られてきました。
「名前が彫ってあるから本物」と判断することはできず、むしろ「銘があるからこそ、慎重な真贋鑑定が必要」になります。
象牙製の根付を売るのに、何か特別な手続きや書類は必要ですか?
原則として、種の保存法に基づく「登録証」が必要になる場合があります。
象牙は国際取引が規制されているため、日本国内での売買であっても、全形を保持しているもの(牙そのもの)は登録証が必須です。
一方で、「根付のように加工された象牙製品」については登録証が不要なケースもありますが、買取店や取引の形態によっては確認を求められることもあります。汚れがあっても売れますか?
はい。
骨董品において、歳月を経てついた「古色(自然な飴色の艶や風合い)」は非常に重要な価値要素です。
乾いた柔らかい布で軽くほこりを払う程度にとどめ、プロの鑑定士にそのままお見せください。箱や鑑定証がなくても大丈夫ですか?
はい。
箱などの付属品がない作品でも、査定可能です。
ただし、もし正次本人の直筆サインや落款がある「共箱」が残っている場合は、さらに査定額が上がります。地方在住でも買取可能ですか?
はい、可能です。
古美術永澤は、査定士が全国に出張しております。
出張買取や宅配買取、画像を送るだけのLINE査定などをご検討ください。





