作品の査定・評価について
西村五雲の作品を高く評価しております。
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西村五雲（にしむら ごうん、1877-1938年）は大正から昭和時代に活躍した日本画家である。1877年11月6日に京都に生まれる。本名・源次郎。1890年13歳で岸竹堂に入門し、その後1893年に日本美術協会展にて｢菊花図｣が褒章を受章。しかしこの頃の作品はほどんど現存しない。
竹堂没後は1899年に竹内栖鳳に師事する。その後の1907年の第1回文展で「咆哮」が三等賞を受賞する。また、1913年に京都美術工芸学校教諭、1924年に京都市立絵画専門学校（現：京都市立芸術大学）教授としてや、画塾晨鳥社を主宰し後進の育成に努めた。1933年には帝国美術院会員、1937年に帝国芸術院会員に推挙された。また、帝展審査員なども務めた。
晩年の五雲は名声を得る。しかし生来病弱で、官設展などの大きな展覧会への出品は非常に少なく、大作や作品数も少なく、1938年9月16日に死去。享年60。
動物の生態を生き生きと捉える絵を描き、平和でのどかな動物画が得意であった。画塾晨鳥社には門下に山口華楊などがいる。また、日本画家の西村卓三は息子である。
年表
1877年 京都に生まれる
1890年 岸竹堂に入門
1899年 竹内栖鳳に師事
1907年 第1回文展で「咆哮」が三等賞を受賞
1913年 京都美術工芸学校教諭。
1924年 京都市立絵画専門学校教授
1933年 帝国美術院会員
1937年 帝国芸術院会員
1938年 死去
買取実績
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西村五雲の代表作品
白熊（咆哮）（1907年）
1907年（明治40年）の第1回文展に出品し、三等賞を受賞した作品で、山種美術館に所蔵されています。 西村五雲の出世作であり、デビュー作でありながら入賞という快挙を成し遂げました。動物描写の才能が早くも認められた作品です。
まきばの夕（1911年）
1911年（明治44年）の第5回文展に出品し、褒状を受け、さらに宮内庁に買い上げられた作品です。西村五雲が一時期文展への出品を控えていた後に再び出品した重要な作品で、その技術の高さが認められました。
日照雨（そばえ）（1931年）
1931年（昭和6年）第12回帝展に出品し、文部省に買い上げられた作品です。 現在は東京芸術大学大学美術館に所蔵されています。西村五雲の代表作の一つとして広く知られ、成熟期の作風を示す重要な作品です。
秋茄子（1932年）
1932年（昭和7年）第13回帝展に出品し、宮内省（現・宮内庁）に買い上げられた作品です。 現在は宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されています。西村五雲が得意とした菜果の主題を描いた代表作で、その繊細な描写が高く評価されました。
淡光
西村五雲の代表作の一つとして世界的にも有名な作品です。三匹のウサギが重なりあっている構図で、淡く幻想的な筆遣いでウサギの毛並みの柔らかさや、小動物特有の優しく華奢な印象が巧みに表現されています。1930年（昭和5年）にローマで開催された日本美術展に出品されました。
その他の西村五雲の代表作リスト
| 秋興 | 麦秋 | 兎 | 午閑 | 午間 |
| 粟鶉 | 栗鼠図 | 閑日 | 冬暖 | 砂丘 |
| 猿猴 | 虎 | 柳岸薫風 | 菊花図 | 梅花双鶴 |
| 群鷲争餌 | 残雪飢 | 五月晴 | 園裡即興 | 秋霧 |
| 老猿 | 冬の渓流 | 水呑虎 | 凍夜 | 海驢 |
