作品の査定・評価について
今尾景年の作品を高く評価しております。
もし作品がお手元にございましたらぜひご相談ください。

浮世絵師・梅川東居に師事し、その後鈴木百年の門下で学ぶことで、独自の色彩感覚と構成力を培いました。
花鳥画を得意とし、写生に基づく精緻かつ写実的な描写が特徴です。博物学者・山本章夫の指導も受け、科学的な観察眼に基づいた作品制作を行っていました。
また「松」や「孔雀」の表現にも定評があり、同時代の鈴木松年の荒々しい松と対照的に、「優しく繊細な松」が景年の特徴とされます。
奈良博覧会(明治18年)で「余物百種の図」が一等金牌を受賞し世に認められ、万国博覧会にも多数出品し、シカゴ万博では「鷲猿図」で名誉賞牌、パリ万博では「春山花鳥図」で銀牌、セントルイス万博では「四季花鳥図」で金牌を受賞。また、1911年のイタリア・万博でも「寒月群鴨図」で高額の賞金を獲得するなど、国外でも高く評価されました。
1904年、帝室技芸員に任命。自らも師範として活躍し、弟子には木島桜谷、小林呉嶠、海野美盛、養嗣子の今尾景祥など、多くの後進を育てました。
今尾景年の代表的な作品
- 景年花鳥画譜
- 鷲猿図
- 春山花鳥図