作品の査定・評価について
吉川霊華の作品を高く評価しております。
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大和絵を基本にしつつ広く東洋の古典芸術に学び、線描、特に流れるような美しい細線を生かした清雅な絵画表現で、「描く」から「塗る」へ重心が移っていく近代日本画壇に独自の存在を示した。
初めは浮世絵、次いで狩野派を学んだのち、明治25(1892)年から松原佐久に有職故実、山名貫義に住吉派を学ぶ。
36年烏合会,歴史風俗画会に参加,歴史画研究にも励んだが,幕末の復古大和絵の画家冷泉為恭に深く私淑。
特に筆線のみによる白描画を好み、大正15(1926)年第7回帝展に「離騒」(個人蔵)を出品し、反響を呼んだ。
この間,大正5年自由な研究と個性の発露を標榜して結成された金鈴社に参加,毎回出品したが,基本的に寡作だった。
雑誌『中央美術』の編集同人をつとめ、著述も少なくない。
昭和4年3月25日死去。享年55歳。
吉川霊華の代表的な作品
- 「神龍図」、「離騒」、「逍遥」、「稚児文殊菩薩」、「四季倭絵銭形屏風」、「伝教大師像」、「不盡神霊」、「白衣大士」