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作品の査定・評価について
音丸耕堂の作品を高く評価しております。
もし作品がお手元にございましたらぜひご相談ください。
石井磬堂に師事し、さらに玉楮象谷に私淑して独学。木彫、彫漆(ちょうしつ)の技術を習得。
高松で江戸時代末期に活躍した玉楮象谷(たまかじぞうこく)の作品を模作しながら彫漆技術を身につけた。
のち上京して作家活動を行い、1942年（昭和17）第5回文展で特選を受賞。
帝展初入選以降、同展、新文展、戦後の日展で受賞を重ね、日本工芸会設立後は、日本伝統工芸展を中心に作品発表。
多彩な色漆(いろうるし)を重ねた層に、現代風を取り入れた意匠を彫り込んだ彫漆作品で新分野を開拓し、漆芸界に新風をもたらした。
55年重要無形文化財「彫漆」の保持者に認定された。
82年後進の育成に寄与すべく「公益信託音丸漆芸研究奨励基金」を設立。
1988年東京池袋の西武アートフォーラムで「音丸耕堂鳩寿(きゅうじゅ)記念回顧展」、1994年東京国立近代美術館工芸館で「現代の彫漆（音丸耕堂一門13名の展覧会）」が開催された。
紫綬褒章受章。人間国宝。
1997年9月8日肺炎のため死去。享年99歳。
買取実績
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音丸耕堂の代表作品
彫漆月之花手箱
1942年（昭和17年）第5回新文展に出品し、特選を受賞した作品です。月之花（夕顔）をモチーフに、闇夜の中で月明かりに照らされた花を表現しています。漆特有の深い黒と、色漆による明色とのコントラストが印象的で、漆の色彩の可能性を追求した代表作です。現在は高松市美術館に所蔵されています。
彫漆双蟹手箱
1932年（昭和7年）第13回帝展に出品し、初入選を果たした作品です。蟹をモチーフにした彫漆作品で、耕堂の彫漆家としての出発点となった重要な作品です。緑漆と黒漆の色彩的コントラストを活かした西洋風の作風が特徴で、この作品以降、彼は色漆の色彩の幅を広げる様々な試みを行うようになりました。
彫漆小屏風
1949年（昭和24年）第5回日展に出品し、特選を受賞した戦後の代表作です。屏風という伝統的な形式に彫漆技法を用いた作品で、技術の高さと芸術性の両面で高く評価されました。戦後の日本工芸の復興期に制作されたこの作品は、日本の伝統工芸の価値を国内外に示す役割も果たしました。
彫漆菊水指
1973年（昭和48年）第20回日本伝統工芸展に出品し、20周年記念特別賞を受賞した晩年の代表作です。茶道具の水指に彫漆技法を用い、菊をモチーフとした文様を施しています。伝統的な形式と現代的な感覚を融合させた作品で、長年にわたる彫漆技法の研鑽の集大成として評価されています。
彫漆八仙花香合
1950年頃に制作された作品で、紫陽花（八仙花）をモチーフとした香合です。小さな香合全体に幾何学的にデザインされた花を配し、彫りの角度に抑揚をつけることで変化を生み、鮮やかな色漆が作品に華やかさを与えています。耕堂の図案化の才能と色彩感覚が遺憾なく発揮された作品として高く評価されています。高松市美術館に所蔵されています。
その他の音丸耕堂の代表作リスト
| 彫漆椿文手箱 | 彫漆薺文茶入 | 彫漆草花文菓子器 | 彫漆貝母文菓子器 | 彫漆銀連糸茶入 |
| 彫漆紫陽花茶器 | 彫漆具母菓子器 |
