作品の査定・評価について
青木繁の作品を高く評価しております。
もし作品がお手元にございましたらぜひご相談ください。
明治期日本絵画のロマン主義的傾向を代表する画家と言われている。
若くして日本美術史上に残る有名作を次々と描き上げる。一方で、世間的な成功には恵まれず、28歳の若さで逝去した。
短命だったこともあって残された作品の数は多くはなく、代表作『海の幸』を含め未完成の作品が多い。
青木繁の代表的な作品
- 「黄泉比良坂」
- 「自画像」
- 「天平時代」
- 「海の幸」
- 「大穴牟知命（おおなむちのみこと）」
- 「日本武尊」
- 「わだつみのいろこの宮」
買取実績
幅広く買取りいたします
青木繁の代表作品
海の幸
1904（明治37）年7月半ば、東京美術学校西洋画科を卒業したばかりの22歳の青木は、友人の画家坂本繁二郎、森田恒友、福田たねと、千葉県館山の布良海岸へ写生旅行に出かけました。この太平洋の黒潮に向きあう漁村に約1カ月半滞在し、その間に制作された代表作がこの《海の幸》です。図柄は、10人の裸体の男が3尾の鮫を担いで、二列縦隊で砂浜を右から左へと行進する様子です。この作品は日本で初めて洋画として国の重要文化財に指定された記念碑的作品であり、明治浪漫主義絵画の絶頂を示す作品として高く評価されています。
わだつみのいろこの宮
青木繁《わだつみのいろこの宮》1907（明治40）年 石橋財団アーティゾン美術館所蔵 重要文化財指定は1969年（昭和44年）の作品です。この画家は28歳で波乱に満ちた人生を終えた人ですが、「古事記」に材を求めてたくさんの絵を残していますね。この作品は「古事記」に記された物語の一節。山幸彦が、兄の釣り針を失くして海底にある宮殿へと探しにきたところ、海の神の娘である豊玉姫に出会ったという場面です。縦長の画面に描かれた神秘的な海中の世界が特徴的な作品です。
黄泉比良坂
1903年に制作された作品で、東京藝術大学大学美術館に所蔵されています。古事記に描かれたイザナギとイザナミの物語をモチーフにした作品で、この作品で青木は白馬会賞を受賞しました。21歳の時に描いた作品でありながら、「色彩豊かに描かれた神話の世界は、それまで誰も見たことのないものでした。黒田からも称賛された青木は、この作品により一躍画壇の寵児となって」いきました。
天平時代
1904年に制作された作品で、アーティゾン美術館に所蔵されています。日本の天平時代を題材とした作品で、題材、画風ともにラファエル前派などの19世紀イギリス絵画の影響が見られるのがこの作品の特徴です。青木繁の豊かな歴史的想像力と表現力を示す重要な作品となっています。
自画像
1904年、東京藝術大学大学美術館蔵の作品です。22歳の青年期に描かれた自画像で、自信に満ちた表情と鋭い眼差しが印象的です。短い生涯を送った天才画家の若き日の姿を伝える貴重な作品となっています。
その他の青木繁の代表作リスト
| 大穴牟知命 | 日本武尊 | 月下滞船 | 漁夫晩帰 | 秋声 |
| 運命 | 筑後風景 | 花野 | 海景 | 朝日 |
