高畠達四郎たかばたけ たつしろう

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    高畠 達四郎(たかばたけ たつしろう、1895(明治28)年10月1日-1976(昭和51)年6月26日)は、大正から昭和時代に活躍した日本の洋画家である。
    東京市神田区で雑穀問屋村新に四男三女の末子として生まれる。東京高等師範学校附属小学校を1908年に、中学校を1913年に卒業。その後第七高等学校文科と海軍兵学校に合格するが入学せず、翌年の1914年に慶應義塾大学理財科に入学。画家を志し、同校を中退。本郷洋画研究所に入所。1919年に光風会展で初入選を果たす。


    その後帝展にも出品し、1921年に渡欧。アカデミー・ランソンに入学。モーリス・ドニやピエル・ボナールらに学ぶ。また、モイーズ・キスリングらの作風に影響を受け、サロン・デ・ザンデパンダンなどに作品を出品。1928年に帰国する。


    帰国後は国画会に作品を出品するが、1930年に三岸好太郎、伊藤廉、林武らとともに独立美術協会を創立。以後、同会を中心に活動。戦後はしばらく疎開先であった熱海市に居住。熱海の風景画を残している。


    その後も作品の制作を続け、1951年の第5回美術団体連合展に「暮色」を出品。翌年に第3回毎日美術賞を受賞した。1953年からは渡欧を何度か繰り返し、風景だけでなく、内外の風景も多く描いた。1976年5月に生涯にわたる大回顧展を開催。その1か月後に心筋梗塞のため死去した。


    作品は素直な自然観照による、素朴なプリミティヴィスムを感じさせる作風で、独自な様式を確立した。林武や野口弥太郎と並ぶ3大巨匠の一人とされている。




    年表
    1895(明治28)年 東京都で生まれる
    1908(明治41)年 東京高等師範学校附属小学校 卒業
    1913(大正2)年 東京高等師範学校附属中学校 卒業
    1915(大正4)年 慶應義塾大学理財科 入学
    1916(大正5)年 慶應義塾大学理財科 中退
              本郷洋画研究所に通う
    1919(大正8)年 光風会展で初入選
    1921(大正10)年 帝展で入選
              渡仏 サロン・ドートンヌなどに出品
    1928(昭和3)年 帰国
              国画会展に出品
    1930(昭和5)年 独立美術協会創立会員
    1952(昭和27)年 美術団体連合展の出品作が毎日美術賞受賞
    1953(昭和28)年 渡欧
    1955(昭和30)年 日本国際美術展で佳作賞受賞
    1976(昭和51)年 大回顧展を開催
              死去

    高畠達四郎の代表的な作品

    • 「プチ・ジャン」
    • 「馬と人」
    • 「暮色」
    • 「裸木と海」

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