
こちらは「東海道名所風景 左側: 河鍋暁斎「東海道名所之内 比叡山」/右側: 二代 歌川広重「東海道 大津」」です。
「東海道名所風景」は文久三年の四月から七月にかけての改印を持つ160点以上におよぶ大判錦絵竪形の揃物で16人の浮世絵師によって描かれた作品です。十四代 将軍徳川家茂の上洛を題材にしており、「御上洛東海道」、「合作東海道」などと呼ばれています。
左側は、比叡山延暦寺が描かれています。古来より信仰の山で、比叡山は延暦7(788)年最澄が開創した天台宗総本山。平安京の鬼門の位置に当たることから王城の鎮護とされました。織田信長により全山が焼討にされましたが、後に再興されています。
右側は将軍の上洛行列、対岸の大津宿、そこに行くための「矢橋の渡し」が描かれています。大津は古くから、近接している京都の玄関口とされてきました。江戸時代には、江戸と京都を結ぶ東海道の最後の宿場町として大津が置かれたことで、玄関口としての 地位がより正式なものとなりました。大津は織物で有名で、多くの旅行者は京都に入る前に服をより良いものに着替えたと言われています。
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