清朝時代 龍袍 青地袍衣

清朝時代 龍袍 青地袍衣
中国美術 2026.01.17

中国の清朝時代に高位の官僚が慶事などの宴席で着用した正装「吉服袍」の一種「龍袍(りゅうほう)」という龍の文様の袍衣(パオ)をお譲りいただきました。

 

龍袍は身分によって色分けされており、皇帝は「黄」、皇太子は「琥珀」、皇子は「オレンジ」、他は「青」と定められています。

また、龍袍という名のとおり文様の中心は龍です。

龍は世界を治める皇帝のシンボルとして胸と背中、両 肩に正面向きにそして下方に描かれる海から昇り出た龍が2匹向かい合う姿の8匹の龍が描かれます。高位の人の龍袍 には、服の内側にもう1匹の龍が隠れていて全部で9匹います。

本品のように5本爪から、4本、3本と龍の爪も身分によって描き分けられます。

中央の龍は天空を駆ける龍としてその周りには霊芝雲と呼ばれる不老を象徴する瑞雲が配され、その間 に幸福のシンボルとされる蝙蝠が飛んでいます。

裾には美しい色彩の濃淡の縞で大海原があらわされ、その波間には仏教の伝説に因む八宝が漂っています。このように豊富なシンボルで埋め尽くされた龍袍は、衣服全体が宇宙の完全性と天の力、地上における天の代理人としての皇帝の力を示す象徴に満ちた中国独特の衣装なのです。絹糸の豊かな色彩と その輝き、精緻な刺繍や錦織の中国ならではの高度な技術と美を集約させた一着です。

 

 

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