
中国の清朝時代に高位の官僚が慶事などの宴席で着用した正装「吉服袍」の一種「龍袍(りゅうほう)」といわれる龍の文様の袍衣(パオ)をお譲りいただきました。
龍袍の文様は、その名のとおり龍が中心です。龍はめでたい兆しとなる最高の動物として人びとに敬愛されました。そして、その威厳に満ちた姿は世界を治める皇帝のシンボルとして衣服を飾ったのです。
その他の文様に注目すると、霊芝雲(れいしぐも)と呼ばれる不老を象徴する瑞雲(ずいうん)が描かれています。
龍袍の裾には大海原があらわされ、波の間から四方に山岳が突きでています。この海と山との組み合わせは「海水江牙(かいすいこうが)」と呼ばれ、山河すなわち国家を統一するという意味があります。
また、海は宝蔵(ほうぞう)の源であり、それを示すように吉祥の意味をもつ「八宝(はっぽう)」が波間に漂っています。八宝、すなわち8つの宝物は、仏教や道教などによっていくつかの組み合わせがありますが、龍袍の波間に漂う八宝は仏教の伝説にもとづく宝物が多くみられます。
袍の大海には岩山がそそり立ち、海からうまれたかのように波間に八宝が浮かび、天は龍をはじめ、吉祥を寿ぐ文様で満ち溢れています。華麗な色彩と寓意に満ちた龍袍は、中国的な精神世界をあらわしているのです。
関連買取実績
-
貴重な、中国清朝時代の取り外し可能な「立領(たちえり)の衿飾り」をお譲りいただきました。 「領」は衣服の首周りの部分を指し、「襟」「衿」とも書き、どれも「えり」と読む漢字です...
2026.02.01
-
清朝時代の、中国語で「雲肩(ユンジェン)」とも呼ばれる取り外し可能な襟をお譲りいただきました。 雲肩は、肩から胸・背中にかけて掛ける装飾用の肩飾りです。首元から被る、または紐...
2026.02.01
-
大変珍しい、中国の清朝時代に高位の官僚が慶事などで使用した装飾用の馬蹄袖(ばていしゅう)をお譲りいただきました。 清朝では袖そのものが「身分・儀礼・美意識」を示す場所のため清...
2026.01.17
-
貴重な中国清朝時代の袍衣(パオ)をお譲りいただきました。 鮮やかな赤地の絹(シルク)の長袍(チャンパオ)の中央に鳥をモチーフにした刺繍と、青い牡丹が印象的な衣装です。 ...
2026.01.17








