
中国の伝統刺繍技法の一つ暗花(あんか)を使った清朝時代の袍衣(パオ)をお譲りいただきました。
暗花(あんか)とは陶磁器や絹織物の装飾に用いられる伝統的な技法でで、光の当たり具合や角度によって初めて文様が浮かび上がる、控えめで上品な美しさにあります。
絹織物における暗花は、織りの技術によって光沢の差やわずかな凹凸で文様を表現する技法です。 同じ色の糸を使用しながら、織り方(例えば平織りなどの異なる組織)を変えることで、生地の光の反射率に違いを生み出します。
これにより、角度や照明に応じて隠れていた花や模様が浮かび上がるように見えます。
派手さはないが、格が非常に高い暗花は、皇帝・皇族の礼装・高位官僚の正装・喪・斎戒・厳粛な儀礼など、控えめで品位が求められる場で多用されました。
中国の職人技による「隠された美」を追求したものであり、権威を誇示しすぎない威厳ある技法は見る者に静かな驚きと深い味わいをもたらします。
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