
貴重な、中国清朝時代の取り外し可能な「立領(たちえり)の衿飾り」をお譲りいただきました。
「領」は衣服の首周りの部分を指し、「襟」「衿」とも書き、どれも「えり」と読む漢字です。
清朝時代初期、皇族、貴族、官吏の正装には一般的に襟がなく「丸領(まるえり)」の服が主流でした。そこで、正装をする際には、上着の上に硬い襟を付け加える必要がありました。
この短い襟付きの衣服は「衿袍(えんげん)」と呼ばれ、その形が牛の舌に似ていることから、通称「牛舌」と呼ばれていました。
布または絹で作られ、前開きの部分は布ボタンまたは金属ボタンで留められていて、衣服の丈は首から腰まで伸び、ベルトや帯で締めます。この衿袍は、春と秋には絹、夏には紗、冬には毛皮またはベルベットで作られていました。喪服の際には黒衿を着用し、これは衣服と首を隔てる役割を果たしていました。
服自体に立領がつきはじめるのは清朝時代中期~後期と言われていますが、取り外し可能な立領は清朝後期まで使われ、ローブやジャケットの上に着用し、裾をベルトの内側で結ぶこともありました。
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