
大変珍しい、中国の清朝時代に高位の官僚が慶事などで使用した装飾用の馬蹄袖(ばていしゅう)をお譲りいただきました。
清朝では袖そのものが「身分・儀礼・美意識」を示す場所のため清朝の衣装において、袖飾りはかなり重要な要素でした。
本品のような独特な形の袖は「馬蹄袖(ばていしゅう)」という袖口が馬の蹄(ひづめ)の形に広がった清朝特有の袖です。
馬蹄袖は清朝=満洲族(騎馬民族)の衣装文化で弓を射る、馬に乗る生活から生まれた実用的構造なのが特徴です。満民族の風習を反映し,満族の馬術,弓,武を尊ぶ「馬上得天下」(馬上で天下を得る)という精神を再現しています。
清朝が中国を支配すると、馬蹄袖はフォーマルな官服(補服)や礼服の標準的なデザインとなりました。袖口は普段は折り返して使用し、目上の人に面会するときには必ず袖を下ろして手の甲を隠す動作は、敬意を表す重要なマナーとされました。
馬蹄袖は清朝時代の実用と儀礼が融合した衣装なのです。
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