
ルーマニア王国王家勲章(Order of the Royal House)です。
もともとドイツ・ホーエンツォレルン家の家勲章であるホーエンツォレルン統治家勲章を、カロル2世がルーマニア王家に移管・継承したものです。1940年の退位・亡命後も、カロル2世は亡命先で個人的にこの勲章を授与し続けたと記録されています。ドイツ=ルーマニア王家の連続性を示す王統勲章ですが、授与例は少なく、1935〜1940年の短期間に限られていました。
また、この勲章はクロスに剣が付けられた、1937年以降の軍功用の仕様です。国内外問わず軍将校・戦時貢献者、ルーマニア王国軍の提携国の将官などが受章対象でした。外交官・学者・慈善功績などの民間功労者には剣なしタイプが授与されます。
中央の鷲と盾はルーマニア王家の紋章で、クチバシにくわえている十字架は、キリスト教国家としての信仰の象徴です。ルーマニア語では「Crucea ortodoxă」(正教十字)と呼ばれ、国家と王家が「神の導きのもとに統一された国」であることを示しています。右爪には剣を、左爪には王笏を持っています。
関連買取実績
-
2025.10.25
-
2025.10.25
-
2025.10.25
-
聖ラザロ騎士団の勲章(サッシュと胸章のセット)をお譲りいただきました。 聖ラザロ騎士団の起源は12世紀初頭の十字軍時代のエルサレムで、ハンセン病患者の救護を目的に設立された聖ラザロ病院修道会に由...
2025.10.25








