
アフガニスタン首長国のリーダー勲章(ニシャーン・イ・サダリー)です。この勲章は、アマーヌッラー・ハーン王(在位 1919–1929)によって 1923年前後に制定され、傑出した軍事的功績、または国王・もしくは国家に対する特別な功労に対して授与されました。1929年に廃止されましたが、のちに ムハンマド・ザーイル・シャー王によって再興されました。
中央の金色のメダリオンには当時の国章(1919〜1926)が刻まれており、モスク(祈祷堂)を中心に、両側に旗、下部に湾曲刀2本が配置されています。
等級は5段階とされ、上級章には羽根飾りを伴う豪華な意匠も見られますが、本品はそれ以前に製作された初期型に近く、独立期の手工的な特徴を保っています。
制度化以前の品として現存例は少なく、アフガニスタン近代史の黎明を伝える資料的価値のあるお品です。
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