ポルトガル名誉勲章「キリスト騎士団勲章（Ordem Militar de Cristo）」

ポルトガル共和国の名誉勲章である「キリスト騎士団勲章（Ordem Militar de Cristo）」です。
この勲章は、ポルトガル王国の中世修道騎士団「キリスト騎士団（Ordem de Cristo）」を起源としています。
その前身は12世紀に聖地巡礼を目的として設立された「テンプル騎士団（Knights Templar）」です。
テンプル騎士団が14世紀初頭に教皇庁によって解散された後、ポルトガル王デニス1世がその財産と構成員を引き継ぎ、1319年に「キリスト騎士団」として再建しました。この騎士団は、後に大航海時代の中心的存在となり、エンリケ航海王子（Infante Dom Henrique）が総長を務めたことでも知られます。彼が率いた探検船やナビゲーション計画には、この勲章の象徴である「赤い十字」が掲げられていました。

現在のグランドマスター（総長）はポルトガル共和国大統領が務めています。
外交、司法、行政などの主権的機能に関連する功績に対して授与されます。

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