
牡丹 彫刻帯留
先日、お客様より、深い紫色の組紐に、堂々たる牡丹の花が彫刻された帯留をお譲りいただきました。
この帯留の最大の魅力は、この彫刻です。花の女王と称される牡丹の、幾重にも重なる花びらが、大変立体的に、かつ躍動感あふれる表現で彫り出されています。花びら一枚一枚の表情、葉脈の走り方、そして蕾のふくらみまで、細部にわたるこだわりが感じられ、熟練の職人の息づかいが聞こえてくるかのようです。素材は銀製で、使い込まれることで生まれた独特の古色が、彫刻の陰影を一層引き立て、深みのある趣を醸し出しています。
帯留は、着物文化において装飾品であると同時に、季節やTPO、そして持ち主の美意識を表現する重要なアイテムでした。今回、買取させていただいたような彫刻帯留は、その製作に高度な技術と手間がかかるため、当時から大変貴重なものであったことが想像に難くありません。
今回のお客様は、この帯留をお祖母様から受け継がれたと伺いました。長きにわたり大切にされてきたお品には、単なる物質的な価値を超えた、持ち主の想いや歴史が宿っています。私たちはお品物自体の価値はもちろんのこと、そこに込められた物語にも敬意を払い、丁寧に査定させていただくことをお約束いたします。
古美術品や骨董品、特に帯留や簪といった和装小物は、素材、意匠、製作年代、作家など、多岐にわたる要素からその価値が決定されます。専門的な知識と経験がなければ、その真価を見極めることは困難です。古美術永澤には、長年の経験を持つ査定士が常駐しており、お客様の大切なお品物を一点一点、丁寧に拝見させていただきます。
ご自宅に眠っている価値ある帯留や古美術品はございませんか?「これは価値があるのだろうか」「どこに売れば良いのか分からない」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、古美術永澤の無料査定をご利用ください。お客様にご納得いただける高額買取を目指し、精一杯努めさせていただきます。
関連買取実績
-
2025.07.11
-
2025.07.11
-
2025.07.11
-
2025.07.11