
文鎮 (下賜品)
今回は、先日、買取させていただきました大変貴重な文鎮をご紹介いたします。
この文鎮は、細部まで丁寧に彫金が施された美しい品です。素材は銅製で、使い込まれたことによって生まれた古色(こしょく)が、何とも言えない味わいを醸し出しています。
デザインのモチーフは、秋の訪れを感じさせる菊の花と、麦の穂、そして雀の組み合わせです。中央に配された菊は、日本の象徴であり、古くから高貴な花として親しまれてきました。その周りには、たわわに実った麦の穂が描かれ、豊穣への祈りが感じられます。そして、麦の穂をついばむように描かれた雀の姿が、のどかな田園風景を想像させ、作品全体に温かみと生命感を与えています。
注目すべきは、この文鎮がただの工芸品ではないという点です。お客様のお話では、皇室より下賜された「下賜品(かしひん)」とのことでした。下賜品とは、皇室から功労者などに授けられる品物で、その多くが特別な意匠や高い技術をもって製作された、一点ものの貴重な品です。
菊の御紋の意匠にご注目ください。菊花の御紋は、その花弁の数によって位が定められています。この文鎮に彫られた菊は、八重菊十六葉の御紋であり、これは皇室の象徴として用いられる最も格式高い御紋です。この御紋が彫られた品は、特別な由緒を持つものに他なりません。
古美術品の中には、今回のような「下賜品」をはじめ、その来歴を知ることで価値が大きく変わるものが多数存在します。ご自宅に眠っている古い品物の中に、もしかしたら驚くほどの価値を持つ品が隠れているかもしれません。
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