
蒔絵の煙草ケース
老舗宝飾店として知られる天賞堂(TENSHODO, TOKYO, JAPAN)の銘が入った、大変美しい蒔絵の煙草ケースです。漆黒の地に金を用いて、繊細かつ豪華に描かれた孔雀の羽根をモチーフにした意匠が目を引きます。
孔雀の羽根の「目玉」の部分には、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドといった貴石が嵌め込まれており、光を浴びて華やかに輝きます。蒔絵に宝飾をとり入れた、贅沢な逸品です。
天賞堂は明治12年(1879年)の創業以来、高級時計や宝飾品など、上質な舶来品と国内の高級美術工芸品を取り扱ってきた歴史を持ちます。特に大正から昭和初期にかけては、西洋のモダンなデザインを取り入れつつ、日本の伝統的な蒔絵を施した、こうした宝飾ケースや喫煙具を数多く世に送り出しました。
その当時の顧客には、財界人や上流階級が多く、これらの品々は単なる実用品としてだけでなく、社交の場で持つことを考慮したステータスシンボルでもありました。
古美術永澤では、このような伝統的な技巧が凝らされた工芸品、古美術品について、その価値を適正に見極め、査定・買取をいたしております。買取をお考えの際は、お気軽にご相談ください。
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