
大倉陶園の装飾皿
先日、お客様より、日本を代表する高級洋食器ブランドである大倉陶園の装飾皿を買取させていただきました。赤地に金彩で花柄が施された美しい作品で、大倉陶園の技術力の高さを物語っています。
大倉陶園は1919年に創業された日本の老舗洋食器メーカーで、皇室御用達としても知られています。その製品は国内外で高く評価されており、特に金彩技術においては世界最高峰の技術を誇ります。今回お持ちいただいた皿も、その卓越した技術が随所に見られる作品でした。
大倉陶園の食器を査定する際、弊社の査定士が重要視するポイントがいくつかあります。
まず第一に挙げられるのが製造年代です。大倉陶園では時代によってマークが異なるため、裏印から製造時期を特定することができます。戦前の作品は特に希少価値が高く、コレクターからの需要も根強いものがあります。
次に重要なのが装飾技法です。大倉陶園の代名詞ともいえる金彩装飾は、その繊細さと美しさで他の追随を許しません。金の使用量や装飾の複雑さ、そして職人の技術レベルによって査定額は大きく左右されます。
保存状態も査定において極めて重要な要素です。陶磁器は衝撃に弱く、特に金彩部分は経年劣化しやすいため、金の剥がれやくすみがないか詳細に確認いたします。また、ニューやカケ、ヒビなどの有無も丁寧にチェックし、これらの状態が査定額に直接影響してまいります。
さらに、セット品かどうかも査定のポイントです。ティーカップ&ソーサーのセットや、同じ柄のプレートがまとまっている場合は、単品よりも高い評価となります。箱や説明書などの付属品が揃っていることも、査定額アップの要因となります。
大倉陶園の食器は国内だけでなく海外でも高い評価を受けています。そのため、古美術永澤では最新の市場動向を把握し、適正な査定額をご提示できるよう努めております。
お客様がお持ちの大倉陶園の食器についても、経験豊富な査定士が丁寧に査定させていただきます。どのような状態の品物でも、まずはお気軽にご相談ください。思わぬ価値が眠っているかもしれません。
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