
リヤドロ製ミルクピッチャー
可愛らしい子犬が顔を覗かせる、リヤドロのミルクピッチャーをお譲りいただきました。
手に取ると、子犬の可愛らしくも精巧な造形に心が和みます。
このミルクピッチャーは、リヤドロの動物シリーズの中でも特に人気のあるアイテムで、多くの方に愛されてきた品物です。
リヤドロは、スペインのバレンシア州で生まれた、世界的に有名なポーセリン(磁器)ブランドです。1953年にホアン、ホセ、ビセンテのリヤドロ三兄弟が、自宅の庭に築いた小さな窯で磁器の制作を始めたのがその歴史の始まりです。
初期の作品は、素朴な美しさを持つ実用的な陶器でしたが、次第に磁器の彫刻へとその芸術性を高めていきました。特に、花びらの一枚一枚やレースの繊細さまで見事に表現する高度な技術は、瞬く間に世界中で高い評価を得ることとなります。リヤドロの作品は、熟練の職人が一つひとつ手作業で仕上げており、その柔らかな色彩と、見る人の心を惹きつける温かみのある表情が大きな特徴です。
今回お譲りいただいたミルクピッチャーは、子犬が持ち手にしがみつくというユニークなデザインが魅力です。子犬のつぶらな瞳や、生き生きとした姿は、リヤドロならではの精緻な造形技術が光っています。
この子犬シリーズは、様々な動物をモチーフにしたリヤドロの作品群の中でも特にコレクターに人気があります。実用的な食器でありながら、芸術品としての価値も兼ね備えているのが、リヤドロの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
査定においては、いくつかのポイントがあります。まず、作品の状態です。次に、作品がどのシリーズに属するか、刻印がきちんと入っているかも確認します。同じデザインの作品でも、限定品や廃盤品であるかによって希少価値が変わり、評価に差が出ることがあります。加えて、オリジナルの箱や証明書などの付属品も評価を高める要素となります。
リヤドロは、単なる置物や食器ではなく、見る人の心に温もりと喜びをもたらしてくれる特別な存在です。長い年月を経て大切にされてきた作品は、その歴史や持ち主の想いも査定に反映されるものです。もしご自宅に眠っているリヤドロ作品がありましたら、ぜひ一度、古美術永澤の査定士にご相談ください。一点一点の価値を丁寧に拝見し、適正な評価をさせていただきます。
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