
金銅仏
この度、貴重な金銅仏をお譲りいただきました。蓮華座に座禅を組んだ如来の姿が表現されています。注目すべきは、その優美な造形美と時代を経た風合いです。
仏像の表情は穏やかで慈悲深く、平安後期の定朝様式の影響を受けた古典的なスタイルです。螺髪(らほつ)は一粒一粒丁寧に表現され、衣文の流れも自然で優雅な仕上がりとなっています。
金銅仏は銅または青銅の鋳造仏に金鍍金を施した仏像で、飛鳥時代から盛んに制作されました。本像の鋳造技術は良好で、細部まで精緻に表現されています。台座の蓮弁装飾も丁寧に彫り込まれ、当時の仏師の高い技術力を物語っています。
経年による緑青の発生や金鍍金の剥離は見られるものの、コレクターの間では長い年月を経て培われた風格として評価されます。
今回の買取では、以下の点を重視しました。製作された時代と作風の考証、そして、良好な保存状態。大きな欠損がないことも評価のポイントとなりました。
古美術永澤では、このような価値ある仏教美術を適正に評価し、次の所蔵者へと橋渡しをすることを使命としております。仏教美術品の買取につきましては、ぜひ古美術永澤にご相談ください。
関連買取実績
-
2025.08.29
-
2025.08.28
-
2025.08.19
-
2025.08.19