
金銅仏(こんどうぶつ)
先日、お客様より素晴らしい金銅仏(こんどうぶつ)をお譲りいただきました。
この金銅仏は、その均整の取れた姿と、細部にまで施された精緻な装飾が目を引くものでした。特に、衣のひだや蓮弁の表現、そしてお顔の穏やかな表情は、見る者を惹きつけます。
仏像の様式は、製作された時代や地域によって特徴が異なります。今回お譲りいただいたお像は、特徴的な王冠を戴いている点から、タイ仏教美術におけるラタナコーシン様式の仏像である可能性が高いと判断いたしました。
ラタナコーシン様式は、18世紀後半から現代に至るまでのタイの仏教美術様式で、バンコクに都が定められたラタナコーシン朝以降に発展しました。この時代の仏像は、それまでの様式を継承しつつも、西洋美術の影響により写実性が高まる傾向にあります。特に、今回のお像に見られるような、衣に施された華やかな文様や、像全体を覆う金色の輝きは、ラタナコーシン様式の仏像の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
今回のお像は、経年による変化はあるものの、大きな破損もなく、良好な状態で保たれていました。
お客様からは、「祖父が大切にしていたもので、価値が分からず困っていたが、丁寧に見てくれて安心した」「納得のいく価格で買い取ってもらえて嬉しい」とのお言葉をいただきました。
古美術永澤では、仏教美術品をはじめ、古美術品全般の買取に力を入れております。長年培ってきた専門知識と豊富な経験を持つ査定士が、お客様の大切な品物を一点一点丁寧に拝見し、その真の価値を見極めます。
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