
仏像
先日、お客様からお譲りいただいたのは、端正な顔立ちと優美な衣をまとった二つの仏像です。
この仏像は、小ぶりながらも、細部にわたる丁寧な造形が目を引きます。特に、お二方とも頭部に戴く宝冠(ほうかん)や、流れるような衣紋(えもん)の表現は、当時の仏像製作技術の高さを示すものと言えるでしょう。
左側の仏像は、頭光(ずこう)と思われる円形の光背(こうはい)を背負い、右側の仏像も同様に宝冠を戴き、穏やかな表情で佇んでおられます。両像ともに、経年による古色が表面を覆い、それがまた一層、深い味わいと歴史の奥行きを感じさせます。また、台座は、岩座(がんざ)のような自然を模した意匠が施されており、像本体との調和が見事です。
今回の仏像の査定では、来歴を丁寧に伺い、美術品としての市場価値はもちろんのこと、そこに込められた物語も考慮した上で、適正な価格をご提示させていただきました。
仏像は、単なる美術品としてだけでなく、信仰の対象として、また人々の心の拠り所として、長きにわたり大切にされてきたものです。今回お譲りいただいた二尊も、きっと多くの方々の祈りを受け止めてきたことでしょう。私どもは、こうした貴重な仏教美術品を次世代へと繋ぐお手伝いができることを、大変光栄に思っております。
もしご自宅に眠っている仏像や仏教美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。専門の査定士が、一点一点丁寧に拝見し、その価値を最大限に評価させていただきます。
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