
木彫の達磨大師
先日、とあるお客様から大変素晴らしい木彫の達磨大師像をお譲りいただきました。その迫力ある姿は、まさに一目見ただけで心を奪われるほどの存在感です。
この達磨大師像は、一木から丁寧に彫り出されたものです。木肌は時を経て深い飴色に変化しています。特に目を引くのは、その表情の豊かさです。眉間に深く刻まれた皺、鋭い眼光。達磨大師が厳しい修行の末に悟りを開いた様子が、見事に表現されています。
達磨大師は、禅宗の祖として知られ、座禅を組んで九年間壁に向かって瞑想を続けたという伝説があります。そのため、達磨像は通常、座禅を組んだ姿で表現されることが多いのですが、この像は珍しく立ち姿で彫られています。これは、達磨大師がインドから中国へ渡り、禅の教えを広めるために歩みを進めた「行脚」の姿を表しているのかもしれません。立ち姿の達磨像は希少で、その分、製作した仏師の並々ならぬ想いが込められていることがうかがえます。
また、着衣の表現も見事です。風になびく衣の流れるような曲線は、木の硬さを感じさせない柔らかさを持ち、衣の下からわずかに覗く足の表現も非常に写実的で、細部に至るまで妥協のない職人技が光ります。
達磨像は、古来より厄除けや縁起物として人々に親しまれてきました。この像もまた、長きにわたり誰かの生活に寄り添い、静かに見守ってきたのでしょう。
今回お譲りいただいた達磨大師像は、私たちが大切に次の世代へと受け継いでいきます。もしご自宅に眠っている、買取をお考えの古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。一点一点、丁寧に査定し、その価値を正しく評価させていただきます。今回の達磨大師のように、思わぬお宝が眠っているかもしれません。ご連絡を心よりお待ちしております。
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