
曼荼羅図
この度、お客様より、色彩豊かで精巧な仏教曼荼羅図を買取させていただきました。
中央に阿弥陀三尊、その周囲に極楽浄土の様子が詳細に描かれた見事な作品でした。
画面中央部には金色に輝く阿弥陀如来が蓮華座に座し、左右には観音菩薩と勢至菩薩が配されています。その背後には宝楼閣(ほうろうかく)が建ち並び、上方には雲間に浮かぶ諸仏や菩薩たちの姿が丁寧に描かれています。下部には極楽往生を遂げた人々が蓮池で化生(けしょう)する様子が表現され、画面全体が浄土の荘厳さを余すところなく表現した傑作といえるでしょう。
特筆すべきは、その色彩の鮮やかさと細部への配慮です。青や緑を基調とした背景に、金泥で描かれた阿弥陀三尊が映え、朱色や白で彩られた人物たちが画面全体に華やかさを添えています。また、雲や蓮池の表現にも伝統的な技法が用いられ、制作者の高い技術力がうかがえます。
このような浄土曼荼羅は、当時の人々の極楽浄土への憧れと信仰心によって、このような美しい宗教絵画が生み出されました。
古美術永澤の査定士は、仏教美術に精通した専門知識を持ち、このような貴重な宗教絵画の価値を適正に評価いたします。
ご自宅に眠る仏教美術品や古い掛け軸がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。長年の経験と確かな目で、大切なお品物を丁寧に査定させていただきます。
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