
古墨(こぼく)
先日、お客様より非常に珍しい古墨をお譲りいただきました。
伝統的な製法で丁寧に作られた墨は、その緻密な彫刻、滑らかな磨り心地、そして墨色の美しさから、当時の書家たちに高く評価されていました。
今回お譲りいただいた古墨は、中央には蓮華座に坐す仏像が彫られ、その両脇には二人の脇侍(きょうじ)が従うという、大変荘厳な意匠が施されています。この仏像は不動明王と見受けられ、邪気を払い、書道の上達を願う人々の守護を象徴しているかのようです。仏像の背後には、まるで炎が燃え盛るかのような、力強い彫刻が施されており、作者の高い技術力と芸術性が凝縮されています。
今回お持ちいただいた古墨は、長年の時を経て、表面に自然な艶と貫禄が出ており、良い状態を保っていました。
書道具、特に古墨の世界は奥深く、その価値は製造された時代、作者、保存状態、そして何よりもその墨が持つ芸術性によって大きく変動します。
古美術永澤では、書道に精通した専門の査定士が、一点一点丁寧に査定を行っております。古墨だけでなく、筆、硯、紙、そして篆刻や文鎮など、書道に関するあらゆる道具を高価買取しております。ご自宅に眠っている古い書道具や、価値が分からず処分に困っているものがございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切な品物を、その価値を正しく見出し、次へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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