
古墨 (こぼく)
先日、お客様より、貴重な古墨をお譲りいただきました。
その古墨の最も特徴的な点は、表面に彫られた幻の瑞獣です。たてがみや尻尾は逆立ち、ふさふさした毛並みが表現されています。これは、中国の伝説に登場する霊獣「辟邪(へきじゃ)」あるいは「獅子(しし)」をモチーフにしたものと推測されます。
「辟邪」は、魔除けや邪気を払う力を持つとされ、富や幸福をもたらす縁起の良い生き物として古くから尊ばれてきました。力強い眼差しや、躍動感あふれる姿は、見る者に威厳と生命力を感じさせます。細部にまで丁寧に施された彫刻は、当時の職人がいかに高い技術を持っていたかを物語っており、単なる書道道具としてだけでなく、美術品としても価値を持つものです。
ご自宅に眠っている古墨や書道具がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤ご相談ください。専門の査定士が、一点一点、その背景にある歴史や価値を丁寧に拝見し、適正な価格をご提示いたします。
関連買取実績
-
2025.09.04
-
2025.08.28
-
2025.08.18
-
2025.08.12