
堆朱(ついしゅ)の筆
大変貴重な堆朱(ついしゅ)の筆をお譲りいただきました。
深く鮮やかな紅色の漆が何層にも厚く塗り重ねられ、その漆の層を熟練の職人が精巧に彫り込んで文様を表現しています。
一本の筆軸全体に、緻密な彫刻が施されており、その立体感と躍動感はまさに「彫る芸術」と呼ぶにふさわしいものです。
堆朱は、中国の宋の時代に始まり、日本には平安時代頃に伝わったとされる、長い歴史を持つ伝統的な漆芸技法です。特に江戸時代以降、高級な調度品や書道具に用いられ珍重されてきました。このような彫りの美しい堆朱の筆は、単なる書道具としてだけでなく、美術工芸品としても高い価値を持ちます。
古美術永澤では、堆朱、堆黒(ついこく)といった彫漆品はもちろん、蒔絵や螺鈿が施された硯箱や文箱、さらには筆、墨、硯、紙といった書道具一式に至るまで、幅広く査定・買取を承っております。ご自宅に眠っている古い美術品や骨董品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
関連買取実績
-
2025.11.07
-
2025.10.16
-
2025.09.24
-
2025.09.22








