
雄勝硯(おがつすずり)
宮城県の誇る伝統的工芸品、雄勝硯(おがつすずり)をお譲りいただきました。光沢のある漆黒の石肌が美しく、まさに雄勝硯の特徴を体現した一品です。
雄勝硯の原石は、黒色硬質粘板岩の一種である雄勝石です。この石は、粒子の均質さや吸水率の低さ、そして何より墨がすりやすく墨色が良いという実用性から、高い評価を受けています。
雄勝硯の歴史は古く、室町時代初期、1396年頃にはすでにその産出が伝えられています。特に江戸時代に入ると、仙台藩祖・伊達政宗公に献上されて深く賞賛され、二代忠宗公の代には硯師が伊達藩のお抱えとなり、石材の産出地は厳重に保護されました。
この篤い庇護のもと、雄勝硯は雅物として全国に名が広まり、約600年もの長きにわたり、その卓越した技術と伝統が継承されてきました。1985年(昭和60年)には伝統工芸品の指定を受け、今なお硯工人の手作業によって丹念に彫り上げられています。
古美術永澤では、このような歴史と文化の詰まった雄勝硯をはじめとする書道具、古美術品を幅広く査定・買取しております。買取をお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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