
唐竹細工水滴
趣深い時代を経た書道具、唐竹細工の水滴(すいてき)をお譲りいただきました。唐竹は、中国原産の竹の一種で、その独特で複雑な肌目が、古来より工芸品や書道具の素材として珍重されてきました。
今回お預かりした水滴は、自然の造形を活かしつつ、細部にわたって繊細な彫刻が施されており、側面に見られる立体的な装飾は熟練の職人の手技が光る逸品です。
水滴は、書道において墨をする際に水を蓄えておくための道具であり、筆や硯(すずり)と並んで書斎を彩る重要な文房具の一つです。日本では陶磁器や金属、ガラスなど多様な素材で造られてきましたが、竹材を用いたものは、その経年による風合いの変化が愛され文人たちに好まれました。
この水滴には、水を汲むための小さな匙(さじ)や、専用の台座も揃っており、大切にされてきたことが窺えます。
ご自宅に眠っている古い書道具や、価値のわからない美術品がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。出張査定も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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