
青阿弥松民(小川松民)蒔絵硯箱
素晴らしい漆芸作品をお譲りいただきました。幕末から明治時代にかけて活躍した名工、青阿弥松民(あおあみ しょうみん、本名:小川松民、1847-1891年)による蒔絵硯箱です。
松民は、江戸時代末期の蒔絵師・中山胡民(なかやま こみん)に師事し蒔絵を学び、江戸琳派の池田孤村(いけだ こそん)に師事し画力を磨きました。
彼の作品は、精緻で写実的な描写と、漆の豊かな表情を最大限に引き出す技術で知られています。特に、本作に見られる木目を活かした意匠は、古い木器や金属器の質感を漆で再現する松民ならではの表現です。
今回の硯箱は、蓋の木地部分の風合いと、蒔絵で表現した箱の漆黒の艶、そしてそこに施された金蒔絵のコントラストが静謐な美しさを放っています。
伝統的な技法を継承しつつも、新しいエッセンスを取り入れた彼の作風は、当時の上流階級や海外のコレクターからも高く評価されました。
古美術永澤では、青阿弥松民をはじめとする漆芸作家の作品を、専門の知識を持つ査定士が丁寧に拝見しております。お手持ちの作品の買取をお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
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