
買取らせていただきましたのは、旧東ドイツの名門カール・ツァイス・イエナ製望遠レンズ「Sonnar 300mm F4」です。黒鏡筒の重厚な設計が印象的で、クラシックレンズの中でも高い描写力と独特の質感で知られる一本です。
「ゾナー(Sonnar)」はツァイスを代表する設計で、明るい開放値と高コントラストな描写を両立させるために生まれた構成です。本レンズもその伝統を受け継ぎ、300mmという長焦点ながら美しいボケ味と抜けのよい発色を実現しています。金属鏡筒の仕上げも精密で、フォーカスリングのトルク感からも当時のツァイスの設計思想が伝わります。
旧東ドイツ時代のイエナ製レンズは、西側ツァイス(Oberkochen)とは異なるラインで生産され、特に中判や長焦点レンズではその完成度が評価されています。Sonnar 300mm F4はその中でも人気の高いモデルで、マウントアダプターを用いれば現代のデジタルカメラでも十分に活躍します。
付属していた専用の円筒ケースもまだまだ使える状態で、赤い内張りとレザーのストラップが当時の高級感を感じさせます。レンズ・ケースともに大切に愛用されていたことがうかがえました。
関連買取実績
-
ライカ(Leica)IIIfをお譲りいただきました。 数多くカメラメーカーの中でもその「機能美」「歴史的価値」「写真表現力」から圧倒的な人気を誇るライカ(Leica)のフィルムカメラです。 ...
2025.12.06
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.02








